マイブログ リスト

2016年12月14日水曜日

12/11 真田丸 「前夜」

ずっと好きで毎回見てきましたが

ここ最近最終話に近づくにつれて

期待をしていただけに余計にがっかりする部分があります。

次回最終回をまえに今回までで気になったところがあるので整理してみました。

もちろんそれでもすきな番組ではあるのですが


真田丸のいいところは

トレンディな要素が強いこと

主演もそのた俳優も

時代劇そのものというよりは 現代劇とかのイメージが強い方が多い

それがいいところで 入って行きやすい

コメディ的なところも多い

また せりふも堅苦しくなく かなりくだけている

そこが 茶の間に広まりやすい理由かと思います

また あくまで 真田家、とくに信繁を中心に描いているところ

これが物語をシンプルにして

当時ほんとはもっとどろどろしてわかりにくい背景などを

われわれにもわかりやすくしてくれているのだと思います。



その点ではいいなと思っていましたが



それは裏返すと マイナス面もあって


・トレンディ面が強すぎてあまり緊張感が出ない
 信繁や家族、浪人衆にとっては
 大坂の陣は一世一代の大戦のなのに わりと空気がゆるい
 それぞれのキャラがたちすぎて 時代感がうすい(歴史ものという感じがしない)
  
 堺雅人さんは大好きな俳優さんですが
 全体の空気があまり張り詰めていないから 
 心なしか現代ドラマの「半沢直樹」とか「リーガルハイ」とかと同じように見えてしまう
 
 北条との交渉の回や大坂の作戦会議のシーンでの弁解・説得はまさにそれらと重なって見えた




・信繁中心に描きすぎて ほかの大事な部分がないがしろでは?
 
 期待していた関ヶ原の戦いが ほんの一瞬で
 佐助の報告だけで終わってしまったのは 真田家中心にしているからということでまだ理解できた

 実際 離れた信州にいた真田にしたら ほんとにあんなもんだったのだろうと
 戦闘シーンがなくてもそれはそれでまだ納得できたが

 クライマックスである大坂の陣はもう少しほかの5人衆の戦いぶりや戦闘シーンに
 カネをかけてもいいんじゃないかと思わざるをえない
 
 のちの最終決戦に多大な影響を与えた 後藤基次の討ち死にや木村重成の戦死があまりに犬死過ぎて
 (長宗我部に至っては戦場をひとりでにげだしてしまった…??)

 あれでは 一人で持ちこたえて善戦していたという事実も思いも伝わってこないし
 (道明寺の戦い、八尾若江の戦いで前半戦は豊臣方がいい戦いをしていたというのも見えてこない)
 
 彼らの死に対して信繁もかなりあっさりとしすぎたた反応だ

 
 そもそも 戦が戦ぽくない(平原とかのロケじゃなくてセットなんだろうなって思えるようなの)
 それに大坂城の屋内のシーンが多すぎる
 もっと 戦いにおカネかけてほしい

 セリフもあえてわかりやすくしているのだと思うけど
 名台詞がかなり 軽く、ちゃっちくなっている


 予定外の霧で 決戦の場所に遅れて到着し
 先に入っていた後藤を戦死させてしまった
 ↓
 弔い合戦ではないが 普段冷静な信繁も自責の念で心乱され
 無理に突撃をしようとするが
 勝永に説得され 思いとどまる
 ↓
 暴れわまり 伊達勢と壮絶な戦いを繰り広げ
 ついに 徳川方を追い返し 退却しようとする
 ↓
 互いに 疲弊して 追撃しようとしない伊達にたいして


 「関東勢百万と候(そうら)え、男はひとりもなく候(そうら)え」
 
 と吐き捨て、悠然と退却してく

 という流れですが

 今回ドラマでは 何かへの配慮なのか
 「徳川勢には真の武士は一人もおらぬのか?」というすごくわかりやすい感じにしてくれてました??

 
 それまでの 経緯(見方の善戦・無念の討ち死に)もさることながら
 セリフも簡略化されたので あまり気持ちが入っていけなかったです

 
 冬の陣開戦前の軍議で 基次に「死にたければ徳川方にいけばいい」といい
 基次が「おもしれえ。今の言葉覚えていろ」みたいなことでお互い理解し合ったシーンがありましたが
 これが伏線になっていて 今回の道明寺・誉田の戦いで信繁に影響を与える部分が何かしら
 あるのを期待したのですが 特に何もなく
 普通に城に戻って伊達に妻子あづけ、きりといちゃついて というよくわからない終わり方でした


 それと 信之の描き方が 凡人すぎる
 本来 バランス感覚や時代を見る目はさることながら 武勇も優れていた武将なのに
 あまり 普通の人のような扱いで かなしい

 兄が優れていたからこそ 弟は それに負けないように 名声を残すがために
 死を覚悟してまで徳川に抵抗した というような流れだと思うのですが あまりその辺もわかりません

 真田太平記は 兄信之が主人公なので それを見て 
 バランスのとれた解釈をしてみたいと思います


 主人公が信繁だから これでいいんでしょうけれど

 このままだと最終回が 違う意味で気になります

 いろいろと違った解釈や描き方や簡略化をしてそうで…

 信繁以外の人の描き方が悪くならないかと
 

0 件のコメント:

コメントを投稿