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2017年4月3日月曜日

深く澄んだ世界を求めて― 清宮質文と版画の魅力

2017/4/1 12:00 30分ほど

北関東の郊外の美術館にも関わらず
いつもより 人が多い気がする
それほど面白いということか


《蝶》

美術館 外から








素晴らしかった…
木版画の素晴らしさが改めてわかった
これほどまでに素晴らしいとは…

今回初めて知ったこと、世界があった


ポスターを街でみたときから
独特な世界観を感じていた
色味や濃淡、対象、アングル…

かつてみたムンクの版画を思い出した。
そしたら実際に

清宮質文氏はムンクに影響を受けたこともあるということで
ムンクの木版画のような雰囲気がある。
ムンクの作品の展示もある。《その翌朝》、《クリスティアニア・ボヘームⅡ》



《九月の海辺》

《夢の中へ》

《夕日と猫》

《孤独なけもの》

青、蒼、紺の使い方が素晴らしい。そしてその濃淡の使い方がいい。
そして濃淡によって独特の雰囲気が出ている。ボヤーッとした雰囲気が生まれる

どこか遠い記憶のなかをさまようような、淡い記憶を探るような…
夕日や黄昏のぼんやりとした感じ、神話や精神世界 そういったものを表すにはふさわしい

そこに一種の宗教色や哀愁感を感じる

猫を飼っていた?こともあるようで度々作品のモチーフである。
解説によれば《夢の中へ》は座ったまま死んでしまった猫が天に召される様子を描いているとか


抽象的な作品も多く、タイトルと結びつけることも難しいこともある
だけど 逆に このぼんやり感、抽象感がこれほどまでに良いとかんじたことはなかった
今までにいろいろ抽象的なものを見てきたが





南 桂子という作家 初めて知ったが
これもまた素晴らしく、独特の世界があって深い

版画と思わなかった。それくらい独特な描き方だ
そして可愛らしく、モチーフにしているヨーロッパと合う。

《二人の少女》

《街の門》

《シャトーと赤い実》


・ほかにも オディロン・ルドンの作品もあった。
・深沢幸雄、柄澤齊の作品もあった。初めて知ったが自分は柄澤の作品がすごく気に入った。清宮のような深さとはまた違ったものだが面白かった。
どちらかというとカラフルでグラフィックのような雰囲気を感じた。


今日も素晴らしいアートに出会えました

HP
http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/exnow.html


1 件のコメント:

  1. 清宮さんの藍色の濃淡の美、私にも美しいと感じます。

    南桂子さん...
    私もはじめて耳にしますが、三つの作品、とても心惹かれます。

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